大吉大利!!

表アカで書きにくいあれこれを書いてくつもり。

GWはお家で過ごそう : SF小説「三体」3部作

哈喽哈囉。

お家で過ごすGWですね。

 

折角の機会なので語学学習に時間を当てる事にして、英語の本でも読んでみては如何でしょう。

という事で、話題のSF小説「三体」3部作のお薦めです。

 

https://image.honto.jp/item/1/265/2969/3483/29693483_1.png

 

今は日本語版がまだ第一部の「三体」しか出てないのですが、第二部、第三部はペーパーバックで英語版が出てます。

私はこの一部だけ日本語版で読みました。

第二部、第三部読んだ後は、第一部も英語版でも良かったかなと思います。

英語版の翻訳者のKen Liuは文章が綺麗でとっても読みやすいですよ。

 

以下、ネタバレが出てきます。

肝心な箇所は書かないですが、完全情報シャットアウトしたい人は見ちゃ駄目です。

 

 

三体3部作お薦めポイント

話の内容が面白いのは大事なのですが、英語が割合と平易で読みやすかったです。

難しい単語も出てくるのですが、話の重点で無ければ飛ばしてOK。

この三部作は、端々で出てくる細かい話が分からなくても、大筋を追うだけでも面白く読めます。

 

第2部の出だしだけ、少し紹介しますね。

 

Prologue

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The brown ant had already forgotten its home. To the twilight Eath and the stars that were just coming out, the span of time may have been negligible, but, for the and, it was eons. In days now forgotten, its world had been overturned. Soil had taken flight, leaving a broad and deep chasm, and then soil had come crashing down to fill it back in.

 

TOEIC720点以上の人なら、知らない単語は1−2個ではと思います(頻出単語とか見て調べてませんが)。この文章が読めれば、概ね、その後の文章も読めます。

 

英語の小説読むのが初めてと言う人には、ぜひ日本語に訳さずに英語のまま頭で感じ取る読み方を試して見て下さい。頭の中で音読はしても構いません。慣れると頭の中でも音読せず速度を上げて読むことが出来るようになります。

 

頭の中に日本語を登場させずに、英語のまま読み進めて映像とストーリーを感じて行きます。

上の文章だと「アリが出てきて、地球と星が出てきて、時間が流れて、土壌(soil)が上下してる」ぐらいが感じ取れれば十分です。

最初は慣れないかも知れませんが、今まで学校で習った蓄積で徐々にそのまま読めるように成っていきます。

 

極力辞書は使わないで、流し読みして、もし1頁まるまる理解できない状態だったらもう一度繰り返す。その時に文章解読の鍵になりそうな重要そうな単語だけ調べるという具合で。

日本語に訳してると多分長すぎて読み終わりません(2部は約500頁、3部は約700頁)。

 

第1部:三体

物語の始まり。

メインキャラは、物理学者を父に持ち、自身も物理学者の葉文潔(イエ・ウェンジエ)。

もう一人のメインキャラは物性学者の汪淼(ワン・ミャオ)。

漢字を中国名で読んでいくのは慣れないかも知れませんが、この後の話を英語で読むのであれば中国名で慣らしていく事をお勧めします。

あらすじはアチコチに優良な記事がありますので、そちらをご覧下さい。

note.com

 

総ページ数は約400頁。

じっくり読んでも良いですが、私は細部はサラッと流しても良いと思います。

この後に続く話で鍵になるポイントだけ押さえてもらえれば。

後、たくさんの人物が登場しますが、容赦なく話のメイン筋から消えていきます。

全体を通して、葉文潔が宇宙に電波発信して、それが元で人類が大変なことに成ることが分かれば、話の大まかな流れはOK。

次の第2部に進みましょう。

 

第2部:The Dark Forest(原題:暗黑森林)

メインキャラはLuo Li(罗理/羅理)。

Luo Liは葉文潔からの勧めでCosmic Sociology(宇宙社会学)の研究を始めます。研究者としては目立った成果を挙げられてない彼ですが、ある時、ある団体(この団体は第一部に登場します)から命を狙われ、ギリギリのところでその事故から逃れます。

 

その後、彼はWallfacerプロジェクトに参加する世界の要人4人のうちの1人に選ばれます。この第2部ではWallfacerとなったLuo Liの話が主題になります。

 

出だしに長々とLuo Liのラブストーリーが続きますが、すっと飛ばしても大丈夫です。

中盤から時代が未来に移り、SFらしい科学や宇宙と言った話が出てきて、プロットがぐいぐいと進んでいきます。

 

GWに読むに当たっての注意点としては、話の中でウィルスが出てきたり、人類が恐怖に晒されたり、はたまた大勢が命を落としたり、かなりホラーな内容になります。怖いです。

現実世界ではCOVID-19の恐怖、本を読むとまた恐怖という逃げ場が無い状態になります。

三部作全部読み終わるまでこの恐怖が続きます。

一気に第3部まで読んでしまいましょう。

 

https://hashimo-study.com/wp-content/uploads/2019/08/the_dark_forest.jpg

 

日本語での紹介記事も有りましたので、良かったらご覧下さい。

私のじゃないので、後ではてブに貼っておこう(心の声)。

 

hashimo-study.com

この人はTOEIC925点だそうで、それだけあれば読めますね。

 

もう少し点数低いって人も大丈夫です。訓練は要りますが、読めるようになります。

訓練すればあの善逸だって新しい呼吸をマスターできるのです*1

英語を英語のまま読めたほうが人生の楽しみが増えますよ。

 

第3部:Death's End(原題:死神永生)

メインキャラはCheng Xin(程心)。美人の若い科学者さんです。

彼女もWallfacerプロジェクトの中で宇宙を航行する推進システムの研究に携わります。

この推進機がこの第3部の話の鍵になります。

それ以外の話(この後出てくる昔話を除く)はサラッと飛ばしても大丈夫です。

 

上記と同じ人が続きの記事を書かれてましたのでリンク貼っておきます。

hashimo-study.com

 

タイトルが原題と英語版で意味が変わってますが、話の流れ的には原題の死神が永遠に行き続けるの方があってる気がします。

総ページ数が約700頁とかなり長いです。分からない単語を辞書で引いてるときりがないので全体像から想像しながら進めていきましょう。

 

途中で昔話が出てくるのですが、これは続く話の重要な鍵となります。

ここはしっかり読んで理解して下さい。後はすっ飛ばしで大丈夫です。

 

話は終盤の終盤で大きく動きます。

そして全人類は死の淵に立たされて、、、。

後はぜひご自身で読んでみて下さい。

 

では。再会!

*1:分からない人はすいません。鬼滅の刃の話です